【KNBC会員紹介】理念浸透に必要な「口伝力」学ぶ
MoonGate、経営者向けスクール開設
コミュニケーションコンサルタントのMoonGate(ムーンゲート、横浜市西区みなとみらい)は、茶道や歌舞伎、武道などで古くから奥義や秘伝を伝えるために使われていた「口伝(くでん)」に着目し、そのスキルを磨く経営者スクールを開設した。
優れた経営理念やビジョンがあっても、社内で浸透しないのは経営者の「口伝力(伝える技術)」に原因があるとし、元アナウンサーでもある竹本アイラ社長らがスキルを伝え、あらゆる場面で口伝力を発揮できるようにする。
「世界的な高級アパレルブランドでも、世界中のマネジャーを集めて口伝によりコンセプトを伝えています。自分の言葉で伝えるのが口伝です」と竹本社長。口伝による経営理念が社員に腹落ちして伝わり、浸透していれば、おのずと会社も変わるという。「働く人たちに心理的な安全性が生まれ、承認文化が生まれます。その結果、定着力も高くなります」とも。
開設した「大志口伝塾」は、随時入学可能で8カ月間にわたる短期集中特訓。
月1回、午後1時~同5時まで鎌倉市内の能舞台でのリアル講座のほか、参加者となる経営者同士を入れた月4回のグループコンサル(オンライン)、竹本社長による月1回のプライベートコーチングの内容。参加者のみが閲覧できる動画教材も用意する。受講料は月額5万円からを予定している。
あらゆる場面で活用
「プレゼンテーションスキル」や「コミュニケーションスキル」「マネジメントスキル」といった領域をカバー。リアル講座では、ロールプレイングが中心となり、参加者は全員の前で語り、感想や改善点を話し合う。
一方、月4回のグループコンサルでは、参加者が抱える課題や悩みに対する解決策を全員で話し合う。こうした内容により「口伝力」を高め、朝礼や社員面談、商談、採用活動などに生かしてもらう。
竹本社長は「社内で発する言葉は、本人が思っていなくても凶器になる恐れがあります。ただ、上手に話す必要はなく、言葉やトーンを選んで伝えることが大切です。一度(口伝を)身に付ければ、後はコツが分かってきます」と話している。
※記事出典:かながわ経済新聞より