【KNBC会員紹介】マイクロソフト365全製品のデータ、自動保存
ネットチャート、中小向けに月770円で提供
ネットチャート(横浜市港北区新横浜)は、OneDrive(ワンドライブ)の保存データやメールデータなど、Microsoft(マイクロソフト)365全製品の利用データを自動的にバックアップする新サービスを始めた。
容量無制限で常時365日分をバックアップする。コロナ禍を背景に中小企業でも業務のDX化が加速しているものの、データ損失などのセキュリティ対策を十分にできない企業が少なくない。同サービスでは、中小企業でも導入しやすいよう、1アカウント月770円(税込)の定額制に設定した。
「Replayed365(リプレイド・サンロクゴ)」と名付けた同サービスは、初期費用が無料。
データバックアップの運用は同社が行うため、専門的な知識・経験がなくても利用できるという。
日常的に利用する「Excel」や「Word」「Power Point(パワーポイント)」などのデータの保存管理に使われるオンラインストレージ・OneDriveをはじめ、メールデータ、会議システム「Teams」などの膨大なデータを1日最大4回、自動保存する。
間違えてクラウド上のデータを削除してしまった場合は、どのユーザーのデータをどの時点に戻すかを選択すれば復元できるほか、退職社員の消滅したデータも、利用期間内であれば復元できる。
同社によると、中堅・中小企業ではコロナ禍でDX化に対する機運が高まっているものの、危機管理に携わる情報システム人材は不足しがちだという。
そのため「誤って共有データを削除してしまったが復旧できない」「退職した社員の作成したデータがクラウド上から消えた」といった企業からのSOSが寄せられるという。そこで同サービスの提供を始めた。
同社の會田恭将・マーケティング戦略推進部長は「最近では、セキュリティ対策の弱い企業を無差別に狙うサイバー攻撃が多いです。データがロックされて身代金が要求されるケースでも、このサービスを利用することで、身代金を払わず、泣き寝入りもしない対策が打てます」と話している。
すでに小規模医療機関や金融機関、大企業などから、多くの問い合わせが寄せられているという。
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※記事出典:かながわ経済新聞より