人気バッグブランドと酒蔵がコラボし日本酒の新たな魅力を発信―。

働く女性のため機能性バッグブランド「ＦＵＭＩＫＯＤＡ」を手掛けるクリエイティブディレクターの幸田フミさんと、神奈川の清酒「箱根山」で知られる井上酒造（大井町上大井）が連携し、新たな商品パッケージを開発した。これまでの日本酒のイメージとは一線を画し、ワインボトルのようなデザインで“高級感”を演出した。「ワインと同じような感覚で、女性にも日本酒に親しんでもらいたいです」と幸田さんは話している。

井上酒造は創業２００年以上の老舗酒蔵。「箱根山」大吟醸は、全国新酒鑑評会で金賞を受賞している。同社は伝統製法を継承しながらも、メダカが暮らせる田んぼで生産した「めだか米」を原料にしたエコな商品作りも進めている。
一方、幸田さんは、自身で運営する企業、ＦＵＭＩＫＯＤＡ（東京都目黒区）で、女性用バッグのデザインを手掛ける。動物皮を一切使用しないアニマルフリーの素材と伝統工芸職人の技術の融合を目指している。
今回、両者はこうした商品作りに対するコンセプトが一致。「箱根山・大吟醸」とスパークリング純米酒のパッケージデザインを幸田さんが担当することになった。

実際のパッケージでは「キャリア女性が自宅のグラスで楽しめる日本酒」（幸田さん）をイメージ。インテリアやワインクーラーにもマッチするデザインにしたことで、これまで日本酒を飲んだことがない女性に対してもアプローチ。新たなファン獲得やブランド力の向上を図る。なお、今回のコラボ商品は酒類の輸入・卸販売、ハーベストトレーディング（川崎市宮前区）で販売していく。

（かながわ経済新聞記事より）

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