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【KNBC会員紹介】センサーと連動「放送ロボット」展開
MEMOテクノス、建設現場など労災防止つなげる
MEMOテクノス(相模原市南区大野台)は、あらゆる外部センサーと連動し、社内や現場での放送業務を自動化する「ロボットアナウンサー・smart(スマート)」を本格展開する。同製品は、温度や風速、水位といった、外部センサーとの連携が可能で、あらかじめ設定した数値を超えると装置が判断し、現場で働く人たちに対し、警告や指示をアナウンスするもの。人間による確認、放送漏れを防いで労災防止につなげる。
今年度の「九都県市のきらりと光る産業技術」にも選ばれた。同社によると、建設現場では一定の風速を超えると、作業を中止することが法令で定められている。ただ、従来は人の目で風速計を確認し、作業中止をアナウンスしていたため、確認や放送漏れの恐れがあり、大事故になるリスクがあった。
その点、同製品を使うことでミスを防げるという。建設現場のほか、利水関係の工事現場における水位モニタリング、屋外作業での熱中症防止対策など、的確なアナウンスで事故を予防する。放送内容もSDカードの差し替えで簡単に変更できる。「外国人労働者が増える中、今後はアナウンスの多言語対応にも取り組みます」と、渡邊将文社長は意気込んでいる。価格は35万円。今年度は30台の販売を見込む。
※記事出典:かながわ経済新聞より