ネットチャート、コストも工期も大幅削減

ネットチャート（横浜市港北区新横浜）は、従来は「圏外」とされてきた場所に対し、広域Wi-Fi環境が構築できる新サービスを始めた。屋内外問わずつながる無線技術「PicoCELA(ピコセラ)」を活用したWi-Fiソリューションとして展開していく。

新サービスでは、１つの親機に対し、8台程度まで子機との接続が可能（Wi-Fi間通信）で、最大5km程度をカバーできる。
通常、広域Wi-Fiを設置するには、アクセスポイント全てにLANなどの配線が必要のため、アクセスポイント台数分のLAN配線工事が不可欠だった。そのため、コストが膨大になるたけでなく、条件によっては工事ができないケースもあったという。

それに対し、同サービスの場合、親機のみがLAN配線に接続されていれば、子機は無線間通信で接続できるため、電源さえ確保できれば長距離通信ができる仕組み。「Wi-Fi環境の整備が不可能とされてきた広域な場所でも、構築が見込めるようになります」（會田恭将・ビジネスデベロップメント本部長兼営業推進部長）と説明。従来は通信圏外だった道路や山間部、トンネル工事現場なども見込める。

このほか、敷地の広い工場や倉庫、農園などのWi-Fiエリア化も可能になるという。導入に当たっては、ヒアリングや現地調査の上、最適な環境を提案して進めていく。

※記事出典：かながわ経済新聞より